ハウスメーカーには真似できない「自社職人」がいる最大のメリット
2026.01.26【はじめに】
多くの住宅会社が工事を外部の協力会社に丸投げする中、トーンハウス(株式会社とちたて)は、大工や家具職人を「社員」として抱える道を選んでいます。お客様からは「自社に職人がいると何が良いの?」と聞かれることもありますが、実はこの体制こそが、建物の品質を底上げし、かつコストを抑えるための最大の武器なのです。職人出身の私だからこそお伝えできる、自社職人体制の真実をお話しします。
「人柄」が建物の精度を左右する
私は、すべての仕事において最も大切なのは「人柄」だと考えています。家づくりは、人の手を通じて形になるものだからです 。そのため、トーンハウスでは職人の社員教育に非常に力を入れています。
例えば、現場の「整理整頓」一つをとっても、ただ綺麗にするだけではありません。現場に置かれたゴミ箱の袋の締め方一つに、職人の仕事に対する姿勢が現れます 。単に袋が閉じているか、それとも次の工程への配慮や周囲への敬意を持ってしっかりと閉じられているか。こうした細部へのこだわりを毎日積み重ねられるのは、私たちの理念を共有している「社員職人」だからこそできることです。この丁寧な姿勢は、最終的な建物の仕上がりだけでなく、現場を訪れたお客様への受け答えや、職人自身の仕事に対する自信にも直結しています。
連絡事故をゼロにし、「出戻りコスト」を削減する
自社職人がいることの大きな利点は、営業、設計、そして現場の職人が一つのチームとして動けることにあります。
外部の業者に委託する場合、どうしても「元請けへの忖度(そんたく)」や、指示の伝達ミスによるトラブルが起こりがちです。しかしトーンハウスでは、社内で常に情報を共有しているため、連絡の行き違いによるミスがほとんどありません。段取りに無駄がなく、やり直し(出戻り)が発生しないことは、工期の短縮だけでなく、結果としてお客様への提供価格を抑えるというコストメリットにも繋がっています。
アフターメンテナンスの「フットワーク」の軽さ
住み始めてからの安心感も、自社職人体制ならではの強みです。例えば、建具の調整が必要になった際や、造作家具に不具合が生じた場合でも、現場を熟知した社員職人が直接お伺いします 。
「大工が社員である」とお伝えすると、多くのお客様がその対応スピードと安心感に驚かれます 。外部業者を介さず、自分たちが建てた家を自分たちで守り続ける。この責任感こそが、トーンハウスがお客様に約束する「ものづくり品質」の根幹なのです 。
代表取締役(一級建築士・宅地建物取引士) 本間 一海