既製品vs造作家具。なぜ職人が作る一点ものを「標準」にするのか?

2026.01.28

【はじめに】

家具を選ぶとき、多くの方は有名なブランドの既製品を思い浮かべるでしょう。今の時代、安くておしゃれな既製品はいくらでもあります。それでもトーンハウス(トーンハウス)があえて手間のかかる「自社職人による造作家具」を標準仕様にしているのはなぜでしょうか?そこには、職人出身の社長としての強いこだわりと、既製品では決して解決できない「空間の調和」への答えがあります。

既製品を置いた家は「家具を置いた家」にしかならない

優れたデザインの既製品家具であっても、それを新居に配置したとき、どこかに違和感が生じることがあります。

  • サイズと隙間の問題:既製品は決まったサイズで作られているため、壁との間に数センチの隙間ができたり、天井との間に無駄な空間が生まれたりします。この隙間は、埃が溜まる原因となり、掃除のストレスを生みます。
  • 素材と色の不一致:床材や建具の木目と、家具の木目が微妙に違うことで、空間全体の統一感が損なわれてしまいます。

トーンハウスが作る造作家具は、家本体と同じ素材、同じ塗料を使用して現場の寸法に合わせて製作します。そのため、壁や床と一体化し、まるで最初からそこにあったかのような「空間の美しさ」を実現できます。既製品を置いた家は「家具を置いた家」ですが、私たちの家は「家具まで含めて一つの作品」として完成されるのです。

お客様の「こうしたい」を具現化する自由度

既製品に合わせて自分たちの生活を変えるのではなく、自分たちの生活に合わせて家具を作る。これが造作家具の最大の魅力です。

  • ミリ単位のカスタマイズ:使う人の身長に合わせてキッチンの高さを調整したり、趣味の道具がぴったり収まる棚を設計したりすることが可能です 。
  • イメージの具現化:「こんな雰囲気に住みたい」というお客様の抽象的なイメージを、職人の手仕事によって具体的な形にします。これは、カタログから選ぶだけの既製品では不可能な体験です。

「自社職人」だからこそ可能な、コストと品質の両立

「一点ものの造作家具は高い」というのが業界の常識です。しかし、トーンハウスでは自社で家具職人を社員として雇用しているため、中間マージンをカットし、徹底的な効率化を図ることで、標準仕様としての提供を実現しています。外部に発注するのではなく、自分たちのチームで作るからこそ、高い志を共有し、妥協のない品質を維持できるのです。

まとめ:職人の手が、暮らしをアートに変える

家は箱ではなく、そこで行われる日々の営みを支える道具です。だからこそ、手に触れる家具一つひとつに職人の魂を込めたい。私たちは、既製品では味わえない「手仕事の温かみ」と「計算し尽くされた美しさ」を、新潟の家づくりに届け続けています。

代表取締役(一級建築士・宅地建物取引士) 本間 一海

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